地元のスーパースター
2020年2月11日午前中に速報で驚きのニュースが飛び込んできました。
日本のプロ野球界で選手・監督・解説者として長く活躍された野村克也さんの突然の訃報でした。
旧網野町出身の野村克也さん(以後親しみを込めてノムさんと呼ばせていただきます)は丹後という地名や私の母校・峰山高校の名を全国に知ってもらうきっかけを作った偉大な先輩です。
想い出のエピソードを一つ紹介させていただきます。
以前、ノムさんが地元・京丹後市で講演会をされたとき、私はボランティアスタッフの一員として参加しました。
お忙しいノムさんは日帰りで東京にトンボ帰りする予定になっていましたが、地元での講演会と言うこともあり、ノリノリで話が終わりません。
付き人の方が舞台袖で終了時間を告げるカンペを出しても話は終わりません。
そして、ついにはノムさんが舞台で「まだまだ話たりんわい。今日は泊まっていく。」と言い会場は大盛り上がりになりました。
講演会終了後、ノムさんは地元のホテルに宿泊し、私達ボランティアスタッフも呼んでいただいて、打ち上げ会を開いてくれました。
私達はこの役得を心から感謝たのですが、会話の中で誰かが「サインがほしいです!」ということを言い出しました。
ノムさんは「わかった。ジャンケンで勝ったやつ一人に書いてやる。」と言いました。
私達の盛り上がりようといったらありませんでした。
『ノムさんのサイン争奪ジャンケン大会』の始まりです。
そして、結果はなんと私が勝ち抜きノムさんのサインを勝ち取りました。
サインを書いてもらったあとに「地元でクリーニング店を営んでます、堀井と言います!」と自己紹介したら、「わかった、名前も入れておこう。頑張ばれよ。」と大きな手で握手してくれました。
天にも昇るおもいだったことを今でもはっきりと覚えています。
地元の人、野球界のみならず日本中の人々に愛されたノムさんに謹んでご冥福をお祈りいたします。