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繊維製品品質管理士への道

素材、紡績、染色、縫製、織物、アパレル、商社、卸、ショップ、通販、クリーニング、行政などなど繊維に関係する仕事は多種多様あります。

これらは繊維産業ということでひとくくりにされますが個々の仕事内容はまるで別のものになります。

とはいえ繊維製品ができる過程では素材ができ染色し縫製してというようにリレーのようにバトンタッチされながら製品が完成して消費者の手に渡ります。

 

一人で最初から最後まで行う手作業でやる場合と違い、一つの商品を作り上げていき販売に至るまでの過程が分業制なので前後の工程や流通全体を見渡すのはとても難しいです。

 

どんな仕事や作業でも言えますが、自分の与えられた仕事の全体像を知って取り組むのと、そこだけ見て取り組むのでは前者のほうが圧倒的に多くのアイデアが生まれ、作業の質も向上すると思います。

 

これらの繊維の特徴、製造、流通、販売、アフターケアなどの知識全般を繊維に携わる意欲のある人が習得できる資格を通産省(現・経済産業省)が昭和56年に制度化したのが繊維製品品質管理士(TES)という資格です。

繊維製品品質管理士(TES)とは http://www.tes-shikaku.jp/

 

例えば数年前からよく目にする家庭で洗えるスーツなどはスーツ製造メーカーが消費者の声を聴き、素材、縫製、クリーニングなどの全体的な知識を駆使して製品化したものだと思います。

 

クリーニング店の立場でこの資格の必要性を言いますと素材の知識は洗濯するうえで必須ですし、どのように製品が企画されて製造されるか販売されるかということはとても興味深いことです。

 

また最近よく耳にするシームレスダウン(糸で縫製せず接着剤で羽毛を閉じ込める)のジャンバーなどは縫ってないので時間がたつと接着剤がはがれて羽毛が中でバラバラになる可能性がある商品です。これは洗濯したタイミングで羽毛がバラバラになる可能性があり、クリーニング店としては扱えない商品といえます。

 

このような商品を企画、製造した企業に対して正しい知識をもって業界団体を通して声を上げていき、消費者の安心、安全を確保していくためにも必要です。

 

ということで昨年7月にわたくしも資格試験を受けましたが不合格通知を受けました。

今年もリベンジをはたすべく試験に再挑戦をします。

 

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